素直になれないとき、ありませんか?
家族や友人など親しい人ほど、”ありがとう”と素直に言えないこと、ありませんか?そんな時に読んでほしいのが、亡くなった大切な人への感謝の気持ちや、生前伝えられなかった想いが綴られた「つたえたい、心の手紙」。
大好きな祖母へ宛てた「心の手紙」を紹介
『あなたの宝物』
粋で、おしゃれで、ユーモアたっぷり。明治生まれのおばあちゃんは、私の憧れでした。
ある年のクリスマス。二人でケーキを食べていたとき、急に「来年は天国でクリスマスかな…」なんて言い出した。
いつもそんな事を言ってまわりを笑わせる人だから、私も「天国だったら、静かなクリスマスだね」なんて返したよね。
すると、今度は子供のようなふくれっ面をして「えー、やだやだ。静かじゃたいくつだよ。好きな物たくさん持っていこうっと」と言い出して、二人で笑った。
でも、その後「だけど、一番大切な宝物は持っていけないのよね」と、真剣な顔でつぶやいた。
「どうして? 持ってけばいいのに」と言う私に、あなたは、私の手を握りしめながら、こう言ってくれたよね。
「だって私の宝物は、あなただもの」
その言葉に、びっくりして「何を冗談言ってんのよ」なんて、照れ笑いしてしまったけど、本当は、涙が出るほど、うれしかった。
─── 第1回「つたえたい、心の手紙」銀賞作品『あなたの宝物』より一部抜粋
大切な人との絆を思い出させてくれる
「つたえたい、心の手紙」とは、亡くなった大切な方へ生前伝えられなかった想いを“手紙”として記すことで、悲しみを乗り越えるきっかけになれば…という願いのもと、冠婚務祭の「くらしの友」が2008年より毎年実施している活動。
これまで累計10,000通を超える公募があり、その受賞作品を読んだ人からは「読むと優しい気持ちになれる」「感謝の気持ちを伝えたくなった」との反響が寄せられているそう。
普段はなかなか素直になれない人でも、「心の手紙」を読み、そこに綴られた想いに触れることで、大切な人たちへ素直に感謝の言葉を伝えたくなるはず。
「つたえたい、心の手紙」のサイトをチェック
今回紹介した手紙の他にも、父や母、祖父母、伴侶、友人宛てなど、過去の受賞作品が「くらしの友」サイトで公開されているので、もっといろんな作品を読みたいという方はぜひチェックを。
また、昨年度の受賞作品をまとめた小冊子プレゼントを2018年8月31日まで実施しているほか、9月30日まで2018年度の手紙募集を公募しているので、伝えたい想いがある方は手紙をしたためてみてはいかがでしょうか。
詳しくはこちら https://goo.gl/aRbykf