ビジネス 2019年10月29日

「『働き方改革』はより本質的に」
福岡で「働き方改革」フォーラムが開催

Sponsored by 厚生労働省

評判の高い「働き方改革」フォーラムの第3弾

厚生労働省は、10月4日に中小企業の経営者や人事総務担当に向けたフォーラム『進めよう!中小企業の「働き方改革」 ~実例から学ぶ<成功の秘訣>とは?~』を福岡・TKPガーデンシティ博多新幹線口にて開催した。9月に東京・大阪で開催された同フォーラムの第3弾となる。第1弾、第2弾ともに「具体的な話が聞けて参考になった」と好評で、今回も多くの方が参加した。

「働き方改革」は本質を問われるフェーズに

フォーラムのはじめには、『月刊総務』編集長の豊田健一さんによる基調講演が行われた。
「働き方改革」を実施する多くの企業に取材して分かったこととして、「最近では経営理念の実現や社員をいかに輝かせるかという目的を追求するために新たな制度を導入した結果、『働き方改革』が成功した企業が増えている」と話し、「以前までの“ただ働く時間を減らす”短絡的な考え方から変わり、本質的な議論がなされるようになってきている」と「働き方改革」が次のフェーズに移っていることを語った。企業プレゼンテーションでは株式会社現場サポート 代表取締役 福留進一さん、株式会社OZ Company マネージャー 柴﨑泰子さんが登壇。
福留さんは、働き方改革において『システムと制度』『仕事のやり方』『人と人の関係』の3つがポイントで、中でも『人と人の関係』が重要であると説明。
また、「お互いに承認し感謝しあう関係性があると『仕事のやり方』を変えられる。結果、制度とシステムが整う」と自身の経験から「働き方改革」に必要な要素を語った。続いて登壇した柴﨑さんは、冒頭で「7年前、弊社の離職率は44%あり、2ヶ月に1名が離職する状況でした。」と「働き方改革」を取り組んだ背景を語った。
さらに、「園長の判断で代替スタッフを採用し、そして残業して対応していた保育外業務を就業時間内にし、スタッフの体力・精神的負担を軽減させました。その結果、2年後には残業時間が30%削減され、年休取得率も9%から52%にまで改善することができた」実際の取り組みと実績について説明した。

パネルディスカッションを実施

フォーラム後半では、「『働き方改革』中小企業における課題とソリューション」をテーマにパネルディスカッションを行った。
モデレーターとして基調講演を行った豊田さん、パネリストには企業プレゼンテーションを行った福留さん、柴﨑さんに加え、福岡働き方改革推進支援センター センター長 平石克彦さんを迎えた。働き方改革による効果と、その効果が会社経営に与える影響にまで話は及び、最後に豊田さんが「まず初めに現場・社員の声を聞く。2つ目に仕事の属人化を廃止し、見える化を行う。3つ目が権限移譲などで主体性を育むことである。それにより社内で仕事のカバーが自発的に行われ、結果的に働き方改革につながる」とディスカッションをまとめてコメントした。
皆さんも「働き方改革」を考えるきっかけにしてみては。

フォーラム 実施概要

名 称:進めよう!中小企業の「働き方改革」~実例から学ぶ<成功の秘訣>とは?~
主 催:厚生労働省
日 時:2019年10月4日(金) 14:00~16:00
会 場:TKPガーデンシティ博多新幹線口

詳しくはこちら⇒https://www.mhlw.go.jp/hatarakikata/