ビジネス 2019年10月2日

「継続することが大事」
中小企業の「働き方改革」フォーラム開催

Sponsored by 厚生労働省

中小企業のための「働き方改革」フォーラムが開催

厚生労働省は、9月3日に中小企業の経営者や人事総務担当に向けたフォーラム『進めよう!中小企業の「働き方改革」 ~実例から学ぶ<成功の秘訣>とは?~』をザ・グランドホール(東京都・品川区)で開催した。
登壇者から事例を学ぼうと、会場には200名以上の方が来場。
会場内に設けられた働き方改革相談ブースには多くの方が相談していた。

「働き方改革」企業ごとの取り組み

前半では、基調講演と企業プレゼンテーションを実施。
基調講演ではサイボウズ株式会社 チームワーク総研 シニアコンサルタントの松川 隆さんが登壇。
自社の働き方改革のテーマである「100人いれば、100通りの人事制度があってよい」という言葉を紹介しながら、取り入れている制度の『働き方宣言』や『育自分休暇制度』などについて説明した。企業プレゼンテーションでは、三和建設株式会社 代表取締役社長 森本 尚孝さんと株式会社オカモトヤ 専務取締役 鈴木 美樹子さんが登壇。
森本さんは「会社の業績が悪い状態があり、会社の存続が最優先事項になった。そんなときに残ったのは“ひと” 。“ひと” のみが会社にとっての真の資産であることを定義し、『つくるひとをつくる』という経営理念が生まれた」と働き方改革を行う上で大切にしている理念を語った。
鈴木さんは、自社で“振替休日をどのように取得してもらうか”という課題に直面してから、管理職から強制的に休む取り組みを開始したことや残業の申請をルール化、セキュリティーやツールの活用を行ったことを語り、「弊社の取り組みが、1億人総活躍社会の実現に向け、日本を支える中小企業が、働き方改革を進める事ができる一助となれれば幸いです。」とメッセージを送った。

「働き方改革」を進める上でのポイント

フォーラム後半では企業プレゼンテーションでの登壇者2名に加え、東京働き方改革推進支援センター長の合志 健さん、「月刊総務」編集長の豊田 健一さんを迎え、「『働き方改革』中小企業における課題とソリューション」をテーマにパネルディスカッションを行った。
働き方改革を進めるにあたってのポイントとして、森本さんは「トップの本気度が大事。経営理念をしっかり社員に明示してそれを理解してもらうことが大事。それには長い時間がかかるが、しっかり理解してもらえるまであきらめずに訴えかけることを心がけた」とコメント。鈴木さんは重ねて「これまでの慣習を変えるには大きなエネルギーが必要だが、諦めずに訴え、行動し続けることが大事」と継続して働きかけることの重要さを語った。
皆さんも働き方改革の参考にしてみては。

フォーラム 実施概要

名 称:進めよう!中小企業の「働き方改革」~実例から学ぶ<成功の秘訣>とは?~
主 催:厚生労働省
日 時:2019年9月3日(火)14:00~16:00
会 場:ザ・グランドホール(東京都・品川区)

詳しくはこちら⇒https://www.mhlw.go.jp/hatarakikata/