時価総額でテスラがGMを上回った
今年の4月、100年以上の歴史と伝統を持ち、アメリカ自動車業界のトップとして君臨してきたGM(ゼネラル・モーターズ)の時価総額を、創業してたった10年あまりのベンチャー企業・テスラ(テスラ・モーターズ)が追い抜き、全米首位の自動車メーカーとなった。テスラの売上高は、GMの40分の1にもかかわらず、このような「事件」が起きた背景には、ブランドと感情の絆があると言われている。
「グレートブランドは、グレートストーリーそのもの」
テスラは電気自動車がガソリン車を超えられることを証明したいと願ったシリコンバレーのエンジニア数名により、2003年に設立された。時代の最先端を行くテスラの存在は楽観や自由、挑戦など多くの感情を喚起させる。人々の感情がブランドを作り、そのブランドの価値が時価総額に反映されている代表的な例といえる。
UnderArmour創業者ケビン・ブランク氏は言う「グレートブランドはグレートストーリーそのもの。グレートプロダクト、グレートサービス、グレートチームと並び重要なのがグレートストーリーである」
つまり、圧倒的なブランド力の背景には、人々の感情を揺さぶるストーリ-が存在している。人は無意識のうちに商品の品質だけでなく、”ストーリー”という付加価値でものを選んでいる。
感情を動かす『ストーリーテリング=PR』
情報過多かつデジタル化が進む時代だからこそ、人々の感情を動かす『ストーリーテリング=PR』は欠かせない要素。企業の戦略にはPRから考えること、即ち「PR発想」が求められている。
そんな『ストーリーテリング』の重要性とノウハウについてまとめた一冊が発売された。新興ベンチャー企業や後発参入企業でも、市場を寡占しているマーケット・リーダーに打ち勝つ方法がある。本書では、マーケティングやブランドの理論から戦略の実践例までを広く解説している。
〈書籍概要〉
著名:PR GENIC(ピーアール ジェニック)
事業の成果に直結し、資産価値を高めるPRとは?
著者:東 義和
定価:本体1,200円+税
ISBN:978-4-02-100916-7
仕様:四六判/ソフトカバー176頁
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4021009167
〈書籍目次〉
第1章 企業が生活者に選ばれる理由
第2章 企業価値を上げるストーリーテリング
第3章 プロダクト・メーカーを経営してわかったこと
第4章 アクセラレータとしての新しいPR会社
Amazonにて販売中: https://www.amazon.co.jp/dp/4021009167